韓国ドラマ「熱血司祭」はある事情によりクダム聖堂の司祭となった怒り感情が調節できずにいつも怒っている司祭キム・ヘイル(キム・ナムギル)と、警察署のお荷物的ポンコツ刑事ク・デヨン(キム・ソンギュン)の凸凹コンビ、プラス多くの仲間に助けられながら不正を暴いていく痛快アクションコメディです。
この韓国ドラマ「熱血司祭」は2019年上半期に不調だったドラマ業界の中では最高視聴率23.6%を記録し、この年の数々の賞を受賞し、合計8冠の快挙を達成しました。
コメディでありながら、過去のトラウマから立ち直れない司祭故に、死・罪・懺悔・赦しなどシリアスなテーマもあり、奥が深いドラマ「熱血司祭」。
何よりも司祭でありながら毎回スタントを使わずに格闘するキム・ナムギルのアクションシーンはとてもカッコ良くて必見です!!
ここからはネタバレがありますので、未視聴の方は注意してください。
「熱血司祭」あらすじネタバレ1話 怒れる司祭
韓国南部に位置する風光明媚な土地・麗水(ヨス)で敬虔なクリスチャンとして司祭を務めるキム・ヘイル(キム・ナムギル)は不正を許さない熱血漢な人物です。
しかし、彼の正義は行き過ぎで・・・。
ある日、ヘイルはお年寄りたちを騙してお金を稼ぐ悪徳祈祷師を発見し、追い詰めます。
麗水自慢の美しい海辺を走り回り祈祷師を追いかけ、やり込めると彼からボスである金貸しのオ社長の名前を聞き出します。
怒れるヘイル司祭は単身ボスのアジトへと向かい、手下どもを次々と殴り倒してオ社長に正義の鉄槌をお見舞いします。
しかし、結果的にオ社長は被害者、ヘイルは加害者として警察署で聴取を受ける事態に発展します。
警察署でも”被害者”だと騒ぐオ社長にヘイルの怒りは止まりません。
神父や坊主まで現れてヘイルを助けようとしますが、彼の怒り感情に手を焼いた先輩神父はソウルへと旅立たせる決心をします。
オ社長が被害者として逮捕状を請求し、明日にでもヘイルは逮捕される運命にあったからです。
ソウルのクダム聖堂にはヘイルの父親的存在で、彼を司祭へと導いたイ・ヨンジュン(チョン・ドンファン)がいたため、イ神父にヘイルを託します。
その頃、ソウル・クダム区ではヤクザの事務所へ突入するはずだった刑事のク・デヨン(キム・ソンギュン)が仲間から情報を貰えず、たった一人で事務所に飛び込み、衣服を盗られて裸でパトカーに助けてもらうという失態を犯していました。
そして、上昇志向の強い検事パク・キョンソン(イ・ハニ)は、どんな手を使っても検事として着実に実績を積み上げようとしています。
そんなことはつゆ知らず、ヘイルは物思いにふけりつつクダム聖堂へ夜行バスで目指すのです。
そして、ミスコリア出身なのに変顔や強烈な性格のパク検事を演じるイ・ハニはヘイル以上に癖のあるキャラクターです。
デヨンは裸にされて写真をばらまかれたことでチンピラたちから「お縄マン」と揶揄されます。
果たしてこの3人はどのように出合って行くのでしょうか!?
「熱血司祭」あらすじネタバレ2話 再会
クダム区へやって来たヘイルはなかなか聖堂に足が向かず、途中でジャージャー麵を食べたりして時間をつぶしますが、とうとう意を決してクダム聖堂へと足を向けます。
聖堂ではヘイルが来ると聞いて喜んだイ神父が自ら手料理を振舞おうと大量の買い物をして来ますが、運悪くそこへ地元のチンピラが押しかけます。
温かく迎えるイ神父ですが、チンピラは聖堂の土地を狙って嫌がらせをしているだけです。
手料理ができた頃、ヘイルはやって来てイ神父は大いに喜びます。
イ神父と司祭ハン・ソンギュ(チョン・ソンウ)、修道女キム・インギョン(ペク・ジウォン)と共に食事をするヘイルですが、色々質問してくる修道女についついキレてしまい、雰囲気は最悪に・・・。
キム修道女からヘイルは会ったその日から恐れられるようになります。
翌日の朝の礼拝を任せられたヘイルですが、ついつい礼拝の間に大きなモカパン(コーヒー味の日本のメロンパンのような物)を食べている信者オ・ヨハン(コ・ギョピル)を見つけてしまい、怒り狂います。
礼拝どころではなくなるほどです。
しかし、ヘイルを見た信者のパク検事は彼のイケメンぶりにゾッコンになりますが、ヘイルは懺悔をしに来たパク検事に冷たく当たります。
毒舌の上に最悪の性格を目の当たりにしたパク検事ですが、「いい男だからまあ、いいか」と前向きです。
街では歴史館の起工式が行われていて、区長、警察署長、悪徳建築会社・テボム貿易のファン社長が出席していますが、住民たちがファン社長に抗議のためにデモを起こします。
デヨン刑事は起工式を無事に成功させるため出動していましたが、住民を鎮圧するどころか巻き込まれるだけです。
そこにヘイルとハン司祭が通りかかるのですが、諍いを無視する彼に雷が鳴り立ち止まります。
特に朝のミサで説教をしながらも、物を食べる信者にキレた時は、この先が心配になりましたが、ついつい笑ってしまいます。
実はモカパンを食べて怒られた信者ヨハンとその隣に座っていた友人のタイ人・ソンサクは後々ヘイルにとって重要人物となっていきます。
最初は怯えていたハン司祭とキム修道女がこの先ヘイルの影響でどう変わっていくのか見ものですよ。
「熱血司祭」あらすじネタバレ3話 司祭と悪徳社長
ヘイルは雷を神からの天啓だと思い、ファン・チョルボム(コ・ジュン)社長がデモ隊から生卵をぶつけられ、デモ隊の1人を殴ろうとしますが、すかさず彼の手を掴んで止めます。
そしてその場で刑事であるデヨンにこの騒動で住民を助けなかったことを理由に怒り狂いますが、今回は怒りの調節がうまくできたようで、口だけで手を出すことはありません。
クダム署に配属されたパタクロー韓国代表という経歴を持ち、隙あらばラップを披露しようとする異色の新人女性刑事ソ・スンア(クム・セロク)とコンビを組むことになったデヨンは、街を案内します。
新人刑事の前で治外法権のようなロシア特別区を危険地区だと教え、「自分はここの皆から恐れられている」と強そうに語りますが、あまり信じられてはいないようです。
ヘイルはハン司祭と共に福祉施設へ行って子供たちとすぐに仲良くなりますが、遊んでいる途中で鍋のガスが爆発して、忌まわしい記憶がフラッシュバックします。
司祭になる前にヘイルが就いていたいた仕事関係のようですが、これが彼の感情調節機能をおかしくした原因のようです。
ショックが振り払えないヘイルをハン司祭は心配しながらも聖堂に帰ります。
そこではイ神父がとある女性を紹介してくれました。
彼女の名刺には「精神科医」とあり、イ神父はヘイルに彼女から治療を受けるように促されますが、ヘイルは頑として祈りで治ると譲りません。
クリスマスも近くなった頃、聖堂でツリーに飾り付けをしていると、チョルボムの手下のチンピラチャン・リョン(ウム・ムンソク)たちがやって来て、飾りつけをめちゃくちゃにしてしまいます。
それでもイ神父は温かく「菓子でもどうか」と争いを避けて融和を保とうとしますが、ますます神父の態度にムカつくチンピラたちは暴れます。
その現場に遭遇したヘイルは頭にきて彼らに掴みかかろうとしますが、街の案内で折よく聖堂をデヨンと訪れたソ刑事が気付いて、チャン・リョンを見事な足蹴りで一発でのしてしまいます。
そして、ヘイルの過去が爆発と共に流れますが、彼はどうやら特殊な任務に就いていたようですね。手榴弾を投げた先には子供の姿・・・そして爆発。ヘイルにはどんな過去があったのでしょう!?
そしてタンバルモリ(おかっぱ)が特徴のチャン・リョンはこれからも度々ヘイルたちの邪魔をしますが、毎回どんなボケでやられるかご期待ください。
「熱血司祭」あらすじネタバレ4話 度重なる不幸
聖堂の中ではヘイルは「チョルボム一味は出入り禁止にすべきだ」とイ神父に叫びながら言い募っていましたが、教会は信者を選ぶ立場ではないと諭され、納得がいきません。
更にイ神父は「お前を司祭にしたのは怒りで闘うのではなく、お前の痛みで人を温めて欲しかったから。憎しみと痛みを捨て人を救うのがお前の仕事だ」と諭し、ヘイルは何も反論できなくなってしまいます。
最後に「お前はいつも自分のことで怒っている。人の為に怒れるようになれ」と付け加えられ、考えにふけるヘイルです。
焼酎を飲んだ翌朝、悪夢にうなされて起きて冷蔵庫を開けるとイ神父自らがヘイルに作ってくれたもやしスープがあります。
そこには「温めて食べなさい」とイ神父が描いたメモも貼ってあります。
イ神父の温かさに胸が熱くなるヘイルですが、そこにハン司祭がやって来て「イ神父が朝のミサに現れないのです」と告げて顔色を無くす二人。
ハン司祭は電話をかけてみますがイ神父には繋がらず、二人で深刻な顔をしているところへキム修道女が泣きながらまろびこんできます。
そこで二人は最悪の事態が起きたことを感じ取るのです。
イ神父の死亡がニュースで流れ、聖堂の一同はもちろん、パク検事はじめ信者一同は悲嘆にくれ、街は沈んだような空気に覆われます。
警察はイ神父の死亡理由を「自殺」として処理しようとしますが、再捜査を何度もヘイルは頼みます。
ヘイルは神父が亡くなる直前に自分へ宛てた手紙を自室で発見し、彼の温かさと実の親のような愛情を感じて、また過去の出会いなどを思い出して涙に暮れます。
しかし、警察署長はチョルボムと手を組んでいて、デヨンに自分たちに都合のいい処分を下すように命令していたのです。
ニュースで警察の発表が流れた瞬間、怒ったヘイルは警察署に乗り込みます。
警察の見解は「女性信者へのセクハラ行為と献金の横領疑惑に警察に問い詰められたための自殺である」と偽の事件をでっちあげていたからです。
しかも、遺体が発見される前夜神父は電話で誰かに呼び出され、車に乗ってどこかへ行ったのです。自殺するわけがありません!!
しかも、警察署長からして偽の事実をでっちあげるなんて許せません!!
再捜査もしないなんて最悪です。
ヘイルはこの事件の真相をどうやって解明するのでしょうか!?
「熱血司祭」あらすじネタバレ5話 赤鼻の刑事
聖職者であるイ神父の死亡理由を改ざんして発表した警察に強い怒りを覚えたヘイルは捜査一課へ乗り込むと、そこにいたデヨンを思いっきり殴り、デヨンは倒れてしまいます。
その上警察署長とも口論になったヘイルは「モンシニョールという称号もある高位聖職者の名誉を汚すな」と叫ぶと、署長から刑事への暴力と虚偽の流布、名誉棄損で留置所へ放り込まれます。
デヨンは殴られた鼻を手当てしましたが、赤く鼻が腫れてしまいます。
赤鼻のトナカイならぬ、赤鼻の刑事です。
そんなデヨンに付添うソ刑事は「神父の死の事実が嘘であれば自分はこの仕事を辞める」と告げますが「そういうやつが長期勤続するんだ」と逆切れされます。
留置所に担当検事としてやって来たのはパク検事です。
パク検事は憎み口を叩きながらもヘイルを連れ出して目の前で逮捕状を破り捨てて彼を釈放します。
ヘイルは何度も警察に乗り込んでは、再捜査と司法解剖を要請しますが相手にされません。
イ神父の敬虔な神への心情と、誰に対しても温かく見守り救う姿はまさに聖職者です。
そんなイ神父がキリスト教で強く禁止されている自殺、ましてやセクハラや横領などするはずがありません。
遺体も引き取れず、警察も検事からも再捜査をしてもらえないヘイルはハン司祭と共に韓国カトリック大司教区に訴えます。
しかし、教区は警察の見解を信用してガブリエル神父(イ神父)を見放したかのような態度でまたヘイルは怒りを抑えることができません。
途方に暮れて聖堂へ戻ると、そこにはマスコミの姿があり、ヘイルはまた怒って追い返します。
しかし、そのヘイルの司祭姿はニュースで「黒く醜い宗教界の素顔」として報道されてしまい、ますます腹を立てます。
どうしてもイ神父の死の真相を見つけたいヘイルはとうとう、司祭になる前の国家情報院で先輩だった検視官に頼んで、遺体安置室へと入り込むことに成功します。
先輩の見立てでは、他殺の可能性が高いことを知ったヘイルは、イ神父が殺されたことを確信します。
しかし、検察も警察も、果てはカトリック大司教からも見放されたイ神父とヘイルが可哀そうでなりません。
ヘイルの回想シーンで彼が国家情報院を辞める時、平凡な一般人として生きろと言われて去る時の寂しそうな顔は切なすぎます。
デヨンは相変わらずのっけから殴られておトボケキャラですが、笑いの才能のある俳優だと思いませんか!?
「熱血司祭」あらすじネタバレ6話 八方塞がり
外で見張りをしていたデヨンとソ刑事は、検視官がなかなか出て来ないことに不信感を抱きます。
やっと検視官が出てきたと思ったらまた遺体を運んでいます。
検視官は苦しい言い訳をしますが、デヨンはシーツから出ていた遺体が靴を履いているのを目ざとく見つけ、ソ刑事にこの場を任せて後を追います。
するとそこにはストレッチャーから立ち上がるヘイルの姿が・・・。
思った通りだと呟いていると、ヘイルに見つけられて声をかけられます。
驚くデヨンにヘイルは「司祭だから地獄へ連れて行くこともできる。硫黄地獄・・・手足を裂かれる!?いや、違う。今と同じ姿のままで今と同じ人生を生きる無限ループだ」と呪いのような言葉を耳元で囁きます。
まんまとヘイルの呪いにかかったデヨンは「無限ループ」が頭から離れず怯えてしまい、コンビニの軒先で焼酎を飲みながらバイト店員のヨハン(モカパンを食べていた男)に硫黄地獄のことを聞くと、ヘイルと同じ言葉を聞かされます。
デヨンはヨハンの言葉を途中で止め、怒ったり怯えたりしながらもそのまま酔って眠り込んでしまいます。
ヘイルはイ神父の死の真相を暴くために活動を開始します。
パク検事とソ刑事に協力を求めます。
まずは神父の死と時期を同じくして消えた総務部長の居場所を知り、会いに行きます。
総務部長はどう見ても嘘をついているようにしか見えません。
そもそも財産が靴一足だった神父が横領などするわけがないのですから。
次にセクハラ被害を訴えた女性に会いますが、聖堂の内部もイ神父の見た目さえ知らないようです。
この女性との会話をボイスレコーダーに録音して、パク検事に聞かせますが取り合ってくれません。
その時、韓国カトリック大司教区が会見を開いて、イ神父の事件を全面的に認めて謝罪します。
この会見により、ヘイルの真相究明を求める気持ちは下降してしまい、イ神父の墓を作ることにします。
大司教区から聖職者としての資格を剥奪され除名されたイ神父には、本来聖職者として扱われる筈だった葬式もお墓もできません。
まずは自分たちで葬式をするためにヘイルは埋葬地を探すように聖堂の皆に宣言します。
そしてイ神父の名誉回復と事件の真相の解明を自ら明かすこと心に決めます。
埋葬地を見つけ葬式をすることでイ神父の遺体はやっと聖堂に帰ることが手出来ました。
神父を尊敬する教会関係者や信者が粛々と洗礼名ガブリエル神父の為に祈りを捧げます。
ヘイルは1人その輪から外れて神父を偲んでいます。
想いを馳せるのは、自分が国家情報院のテロ対策チームを辞めて辞職した当初、一般人となった時からの思い出です。
空っぽな心を抱えたヘイルは飲み屋で喧嘩沙汰を起こし、大怪我を負って寒空の下で死にかけたところをイ神父から救われました。
そしてそれから勉強と祈りを重ねて司祭になり、イ神父から洗礼を受けたことを昨日のことのように思い出します。
葬式の帰りにチョルボムがクダム区に貢献したと表彰されることを知ったヘイルは1人で会場に乗り込みます。
会場の前にはチョルボムの手下どもが群がり、ヘイルを中に入れようとはさせません。
チョン・リョンがカポエイラの技を披露してヘイルを怯えさせようとしますが、鋭い彼の怒りの回し蹴りがヒットして一瞬で倒してしまいます。
複雑な事情を抱えて憤怒調整が利かなくなった司祭のヘイルですが、ここからの反撃に期待してください。
そして今からチョルボムを使いっ走り扱いしている「悪のクダム・カルテル」とヘイルとの闘いの幕開けです。
ヘイル司祭のこれからの活躍が楽しみですね。
そして、これから続々と出てくるキャラクターも名のある俳優達が出演します。お見逃しなく!!