●カワウソの寿命や品種を知りたい。
●日本で買えるのかや値段も知りたい。
●今後飼育をしてみたい。
今回の記事は、そんな方向けの内容になっております。
この記事ではカワウソの飼い方、食べ物や種類と値段、寿命についての詳細を説明していますので、かわうそって飼えるの?飼いたい!という場合には参考にしてくださいね!
カワウソの生態は?どんな動物なの?
この投稿をInstagramで見る
カワウソは、ネコ目イタチ科の哺乳動物です。
カワウソの種類は豊富です。大きなカテゴリで分類すると
●ツメナシカワウソ属
●カワウソ属
●オオカワウソ属
●ラッコ属
の4属13種類が世界全域の大陸に生息しているといわれております。
では日本で流通しているカワウソは何でしょうか?
主に「コツメカワウソ」でほかには「ユーラシアカワウソ」「オオカワウソ」「二ホンカワウソ」の4種がメジャーとなっております。
特徴は、フェレットのようなほっそりとした体と短い四肢です。
食事に関しては、肉食で魚介類やネズミとうさぎ、鳥、カエルを食べています。食欲も旺盛で自分の体の15~20%の量を毎日食べます。
生息地帯は、川辺、海辺に生息し夜行性です。昼間の時間帯は、川岸、海岸、岩穴や茂みの陰を好み過ごしています。
また、普段かた家族で10頭前後で生活をともにしていることからペットとしても飼う場合は人にも懐きやすいです。
かわいいしぐさの一例として
●膝の上に乗っかる。
●ソファやラグの上で仰向けに寝転がる。
●餌を小さな手で食べる。
などさまざまなかわいらしい姿を見せてくれますよ。
カワウソの値段は?どこで買える?
カワウソは、ワシントン条約により輸入が制限されておりますので、売られている動物は人工的に繁殖させたものがほとんどです。野生のカワウソで繁殖をさせる場合は、高難易度で年は1、2回出産します。
日本でのペットショップでは年に1、2頭が販売されるかどうかなくらいの頻度のため、値下がりすることは難しいでしょう。
希少価値が高いことで販売価格も約60万円、平均値でも約80万円で販売されているようです。近年カワウソの人気が高まっているのもあるため、赤ちゃんでしたら100万円近くの価格がついていることもあります。
購入を真剣に考えている場合は、ショップのリサーチをしておき入荷に備えておきましょう。ただ、通常のペットショップでは購入できないので注意して下さいね。
カワウソをペットとして購入する方法は、2つあります。
ひとつは、「エキゾチックアニマルの専門店」
ふたつめは、「専門のブリーダー」から買う方法です。
しかし注意点が2点あります。
1:2019年8月から「コツメカワウソ」と「ビロードカワウソ」の種類が、ワシントン条約にて商業目的での国際取引が禁止になりました。
2:11月に日本国内でも売買や譲渡には国への登録が必須となりました。
このような輸入禁止や売買にも手間がかかることから、今後も日本国内で入手するのは、高価で頭数が限定されていくと予測されます。
カワウソの寿命は?何歳まで生きる?
この投稿をInstagramで見る
カワウソは、生後1年~1年半で成熟します。
・野生の寿命は10年から12年です。
・飼育下では12年から15年ほど生きます。
稀なパターンとして20年ほど生きた記録もあります。
平均寿命を12年と仮定し、人間の年齢(平均寿命84歳)として算出したい場合、年数に7を掛け算すればわかります。
例えばカワウソが生まれて4年でしたら「4×7=28歳」と計算できます。つまり人間の年齢では、28歳ということがわかります。
いつかは、ペットも老いて別れが来るものですが、長生きできるかは飼い主次第です。より長く飼うことができるように日ごろのケアと食生活と生きたエサを与える場合は寄生虫などに注意しましょう。
食欲不振はストレスが原因であることが考えられますが、病気の可能性もあるので注意が必要です。あらかじめ予期せぬ不調や病気に備えて、かかりつけの動物病院も用意して不測の事態に備えておきましょう。
カワウソの種類は?
ここからは、カワウソの種類についてです。日本で流通しているのは、大部分がコツメカワウソです。
この記事では比較的メジャーなユーラシアカワウソ、オオカワウソ、二ホンカワウソの4種類のカワウソを紹介していきます。
ニホンカワウソ
ニホンカワウソ(日本川獺)は、北海道・本州・四国・九州・対馬など日本全国で生息している品種です。
この二ホンカワウソは、ユーラシアカワウソの亜種です。昔は川で泳ぐ姿を見られることが普通でした。
しかし乱獲により激減。そして1979年以来目撃例もなく、2012年に絶滅種として指定されることになってしまいました。
なお、ニホンカワウソは1964年6月27日に日本国の天然記念物に指定されたのち、その翌年1965年に特別天然記念物となりました。
体長は65~80cm、体重は5~10kg、尻尾の長さは45~50cmで、体の60~70%におよぶ長い尻尾も特徴的です。
オオカワウソ
この投稿をInstagramで見る
南アメリカにあるベネズエラ、ブラジル、ウルグアイなどに生息しています。
その名から察することができますが体長2m、体重30kgにも成長するビッグサイズのカワウソです。
美しい毛並みが魅力的で毛皮を高値で売買するため、狩猟により乱獲され、個体数も激減してしまいました。
とても巨大な足で、1日3~4kgもの川に住む魚を主食としています。
「川のオオカミ」と異名を持つほどです。食欲旺盛なうえに何と凶暴な猛魚・ピラニア。ワニやカイマンまで食べるといわれています。
また、「そっちじゃない」などの意図を伝達するために22種類のコミュニケーションができるということも近年確認されています。
ユーラシアカワウソ
この投稿をInstagramで見る
この品種はユーラシア大陸全域と北アフリカに生息しております。別名ヨーロッパカワウソとも呼ばれ世界的に数が多い種類といわれています。
しかし近年は徐々に生息数が減少しており、絶滅危惧種に指定されてしまいました。
このカワウソは、少し特殊で単体で行動する傾向があります。発達したあしの水かきと太い尻尾、大きなカギ爪が特徴的です。
体長も約50~70cm、体重約7kg~10kgが平均値で水中で獲物をとることが得意です。
コツメカワウソ
この投稿をInstagramで見る
このカワウソは南・東南アジアに生息しています。
日本で手に入るのは大部分がこの品種です。爪がほとんど無く外傷を負う心配も少なく飼育しやすいです。
体には暗い灰褐色、腹部は白っぽい毛が生えています。成長していくと体長130cm、尻尾の長さ65cm、体重5.5kgほどのサイズになっていきます。
性格は人懐こく、甘えん坊でやんちゃな一面を見せてくれます。毎日、楽しく触れ合うことができることは間違いなしです。
また、カワウソの中で小さな品種で見た目もかわいいですよ。
カワウソの鳴き声を動画で紹介
カワウソの鳴き声は、犬、猫より大きい時もあります。空腹を訴える時、遊び相手が欲しいときなどに鳴き声で示します。
場合により大声で鳴く場合もありますし、近所迷惑にならないような配慮も必要かもしれません。
カワウソの食べ物は?何をあげればいい?
カワウソは、主に魚や貝などを好みます。
一見、餌を調達するのが困難なイメージを持ってしまいますが、市販のフェレットフード、キャットフードを与えることもできますので安心してください。
それも「カリカリ」と呼ばれるような固形タイプでも問題ありません。ショップやホームセンターのペット用品エリアでも簡単に購入可能です。
副食として魚介類を食べさせてあげましょう。一日の量は体重の15%を目安に与えていきましょう。両手でつかみ夢中で食べる姿はとてもキュートで癒やされます。
また、食べている様子をしっかりと観察し食品の好みなども把握すると良いです。
カワウソの性格。人間になつくの?
カワウソは、普段から群れで生活しているため社会性の高い動物です。そのため飼い主にも心を開きやすいペットとも言われています。
小さい時期から母親から泳ぐ方法を教わっているためか、しつけもしやすく、トイレや食事方法もきちんと覚えていく頭の良さも持っています。
しかし、すぐにしつけを強要すると大きなストレスを与えてしまうので控えましょう。
始めの段階では日常生活に最低限必要なことからしつけをし緩やかなペースで学習させることが大切です。
まずは、カワウソが水遊びができるスペースを用意しましょう。一緒に水遊びをして、手足を濡らせばカワウソのテリトリーに自然に入れます。そして、環境に慣れて来たら思う存分遊んであげましょう。
もともと遊ぶことが大好きなので、おもちゃを用意してあげたりするなどしてどんどんフレンドリー関係を構築していきましょう。
カワウソの匂いは臭い?
この投稿をInstagramで見る
カワウソの体臭は、強めといわれています。犬や猫に似た獣臭を放ちます。ただ、水遊びが好きなのもありお風呂で洗うことはよほどのことがないかぎり嫌がらないと思います。
口臭は、魚介類を食べるせいか生臭さが強いです。尻尾の付け根に臭腺がありますので、急にかなりの匂いを発することもありますので注意して下さい。
飼う前にどうしても気になる時は、実際にカワウソの匂いを確認したい場合はカワウソカフェで確認しておくことも良いかもしれません。
ただ、糞に関しては匂いが苦痛ではないようです。専門家のなかでも「ジャスミンティーの香り」と表現されたこともありました。
カワウソの飼い方と必要なもの
猫や犬のようなポピュラーなペットでないカワウソ。
そのため飼育情報も比較的少ないのですが、いつでも迎え入れられる態勢を整えるため最低限のグッズを前もって用意しましょう。
ケージ
ペットしてカワウソを飼う場合は、ケージを用意しておきましょう。
なぜなら、遊ぶのが大好きで好奇心旺盛なカワウソは目を離している隙にコードや家の物をかじる危険性も予想できるからです。
そのまま脱走してしまう可能性もあります。そのためペットの安全性を確保するという意味でもケージを購入しておきましょう。
また、ケージ慣れをさせておくと不測の事態でも動物病院にスムーズに連れていくことにも役立ます。
トイレ
カワウソを飼う場合は、他の動物同様にトイレも用意しておきましょう。
体も大きい割に食べる量も多めなので、排泄物も大きめです。
決まった場所にトイレがない時は、糞が飛散し掃除が大変になるかもしれません。ですので飼う前に大きめトイレを購入しておきましょう。
また、トイレを覚えさせるときは、賢いので教えることは難しくありませんよ。
おもちゃ
カワウソは、好奇心旺盛で遊ぶことが大好きです。また、ストレス解消と飼い主との距離を近付けるためにも、おもちゃは必要です。
カワウソ専用のおもちゃはありませんが、赤ちゃん用や通常のペット用を何種類か与えて気に入るものがないか観察しましょう。
カワウソのまとめ
今回は、カワウソについて解説していきました。
カワウソは高価で希少価値の高い生き物です。しかし、もし飼育ができた時は一緒に遊んだりしてかけがえのない癒やしの存在になることでしょう。
食生活、しつけやトイレなどの管理は、大変かもしれませんが癒やしのパートナーとしてカワウソを検討してみてはいかがでしょうか?