韓国ドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』は韓国でいま最もドラマで人気のあるケーブル局tvNが開局10周年記念として制作した、放送前から話題を呼んだドラマです。
脚本に絶対的視聴率を誇るキム・ウンスク、監督には映像美で評価の高いイ・ボンウクを迎え『太陽の末裔』の脚本家と監督のコンビが再結成しました。
主人公のトッケビに『コーヒープリンス1号店』のコン・ユ、ヒロインに『チーズ・イン・ザ・トラップ』キム・ゴウンをオファーして、実力派俳優の愛を分かち合う切ないラブストーリーが完成しました。
実際に放送されると、視聴率はぐんぐんと上がり、20.5%というケーブル局では驚異の数字を叩き出し、その人気は韓国に留まらずアジアをも席巻して「トッケビシンドローム」という社会現象を生み出しました。
韓国の総合芸術賞である「百想芸術賞」でも2017年にコン・ユが最優秀演技賞、脚本のキム・ウンスクが大賞に輝いたほどです。
このドラマはストーリーも素晴らしいのですが、様々な四季の風景や、外国の風景の中に馴染んだ主人公二人の姿と、そこに流れるOSTも余韻を残す忘れられなくなる作品です。
そんな『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』の内容が気になってしまう方に、あらすじや各話ネタバレを紹介したいと思います。
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トッケビあらすじを簡単に紹介
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遠い昔、最強の武将として名を馳せたキム・シンは神の意志により「トッケビ」として永遠の命を生きるようになります。
孤独に900年以上生きたトッケビが命を終わらせる方法はただ一つだけ━━トッケビの花嫁が誰にも見えない胸に刺さった剣を抜くとき━━です。
そんなある日「トッケビの花嫁」と自称する高校生のチ・ウンタクが現れます。
様々な事情からトッケビとウンタク、そしてトッケビと相性の悪い記憶喪失の死神の3人での共同生活が開始します。
最初は犬猿の仲さながらに反発しあうトッケビと死神ですが、いつしか二人の間には確たる友情が形成されるところは必見です。
死神はウンタクの働くチキン店のオーナーであるサニーに惹かれていきますが、死神の生きていた頃とサニーの前世には実は繋がりがあります。
それはトッケビがキム・シンだった時代に遡りますが、何があったのでしょう?
「花嫁」とは言いながらもトッケビに恋愛感情を持たなかったウンタクと、花嫁の筈がないと疑うトッケビとの間に芽生えた愛。
しかし、花嫁だけがトッケビに安らかな今生の別れをもたらす資格を持っていることにためらうトッケビの苦悩に満ちた表情は胸に迫ります。
ある時は老婆、ある時は赤い服の女として現れる謎の女性が何かのカギを握っているようですが‥。
トッケビとウンタク、そして死神とサニーの愛しく、波乱に満ちた運命をご覧いただきたいと思います。
トッケビの無料視聴方法は以下を参考にしてください。
「トッケビ」あらすじ全話をネタバレつきで詳しく紹介
ここから先はネタバレもありますから気を付けてください。
1話から各回ごとの最終回直前までのストーリをわかりやすくまとめました。
1話
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高麗時代、英雄と讃えられたキム・シン(コン・ユ)は王ワン・ヨ(キム・ミンジェ)の嫉妬のために反逆者の汚名を着せられ、一族郎党を殺されてしまいます。
今まで王の為に戦で数々の勝利を得てきたキム・シンは、神によりもう一度命を与えられます。
しかし、彼は以前のキム・シンではなく、不滅の命を持つ「鬼―トッケビ」という存在として生きなくてはならなくなりました。
今まで900年以上生きてきたトッケビは多くの仲間の死を見つめては、自分の命は神から与えられた罰だと孤独感に苛まれます。
ある日、トッケビは交通事故の妊婦を助けますが、この時助けられたまだ生を受けていない子供が、後の「トッケビの花嫁」となるとは、神のみぞ知ることでしょう。
時は流れ、この子供のチ・ウンタク(キム・ゴウン)は高校三年になっていました。
ウンタクは物心ついた頃から霊感のあるおかげで気持ち悪がられ、幽霊以外に友達がいません。
家ではウンタクの亡くなった母親の遺産を狙う叔母とその子供が一緒に暮らしていて、学校でも家でも気の休まることのない日々を送る孤独な高校生となっていました。
ウンタクはケーキを買って、1人海辺で自分の誕生日を祝おうと、ローソクの火を願い事と共に吹き消します。
・・するとそこにはウンタクに召喚されたトッケビの姿が・・。
トッケビはウンタクの願い事は叶うと告げて、去ります。
後日ウンタクは火を消すとトッケビが現れることを知り、様々な場所で火をつけてはトッケビを呼び出します。
そして、生まれた時からついていたアザについて幽霊から教えてもらったままに彼に訴えます。
私が「トッケビの花嫁」なの!!━━と。
2話
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ちょっとした手違いでトッケビと記憶喪失の死神(イ・ドンウク)はトッケビの家で共同生活を営むようになります。
ウンタクが「花嫁」だと信じられないトッケビはウンタクの前から消えるため、ドアを開けてカナダに瞬間移動しますが、人間ではついて来れない筈のウンタクも彼に続いてカナダにやって来ます。
驚くトッケビにウンタクは瞬間移動の能力を褒め、「愛しています」とまで口走ります。
ウンタクはこの能力を実際に体感して、彼が本物のトッケビだと確信し、絶対に花嫁になると心に誓います。
トッケビはウンタクをホテルのロビーに待たせて、昔自分の家臣だったユン氏のお墓へ向かいます。
トッケビが独りでお墓の前で家臣のことに思いを馳せている時、ウンタクはトッケビの後をつけて墓地まで来ていました。
そして、隣にあるお墓がトッケビの墓だと思ったウンタクは、200年後におじさんの花嫁になりますと報告します。
その後二人は韓国へ戻り、ウンタクはチキン店のバイトの張り紙を見て店に飛び込み、バイトが決まります。
最初にトッケビから言われた「願いは叶う」という予言はここで的中します。
ウンタクはバイト先が見つかるようにと願っていたからです。
家ではトッケビと死神が言い争いをしています。
この家の管理を祖父である会長から任されているユ・ドクファ(ユク・ソンジェ/BTOB)の前で「死神」とうっかり発言してしまいますが、二人はそれに気付かないままです。
その頃、ウンタクは叔母の借金のために母の保険金があると聞いた借金取りから拉致されようとしていました。
3話
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連れ去られたウンタクの乗った車の前に、映画のポスターのように黒い身なりでコートの裾を翻し、颯爽と歩いてきたトッケビと死神。
特殊な力で辺りを暗くして、特別な空間へと変えて借金取りからウンタクを助け出します。
そして、トッケビは車を真っ二つに切り裂いて、自分たちのことは何も見なかったことにするようにと、借金取り二人に約束させます。
トッケビはドクファに調べてもらい、ウンタクが今の同居している家族に辛く当たられていること。
ウンタクには亡くなった母の保険金があるため、ウンタクが成人する前に同居している叔母がその保険金を横取りしようとしていることを知ります。
人間の欲深さに怒ったトッケビはウンタクの部屋に金塊を用意して置いていると、それを見つけた叔母はウンタクが保険金を金塊に変えたと勘違いします。
ウンタク以外に家にいた叔母、兄、娘の欲望にまみれた醜い冷戦が始まるのをトッケビは冷めた視線でドクファと共にそれを店から眺めます。
この頃、死神は道を歩いていると、道端で露店を開いていた女性に声をかけられます。
何かを感じた死神はある指輪に手を伸ばすと、その指輪を他の女性に先に取られてしまいます。
ウンタクの働くチキン店のオーナーであるサニー(ユ・インナ)でした。
彼女の顔を見た瞬間、死神の目からは自然と涙が流れてきます。
自分でもなぜ涙を流しているのかわからない死神ですが、もっと慌てたのはサニーです。
自分が先に指輪を取ったせいだと慌てますが、これが運命的な出会とは二人ともまだ気づいていません。
ある日、トッケビの住む家の玄関のチャイムが鳴り、トッケビと死神は驚きます。
この家には訪問者がなく、今まで一度もチャイムが鳴ったことがなかったからです。
おそるおそる玄関を開けると、そこにはトッケビが遠くに行くという話を聞いたウンタクが立っていて、トッケビに「行かないで‥」と切なげに訴えます。
そして、トッケビの胸を指差して「剣とはこのことでしょう?!」と花嫁以外に見える筈のない剣が見えるのだと言うのです。
4話
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ウンタクは会った瞬間から彼の胸に刺さった剣が見えていたけれど「初対面の人に痛い記憶を言うのは失礼だ」と思って黙っていたのです。
また「この話をするとおじさんが消えてしまうかもしれない」と思っていたことも。
自分の体を貫く剣がウンタクに見えていたことで、トッケビは衝撃を受けます。
自分の「花嫁」がウンタクである可能性が大きくなり、死神に自分の死期を悟ったと話すトッケビですが、死神からは何年も探した相手に逢えたのだから問題はないとあっさり言われてしまいます。
死を望んでいたものの、実際に「花嫁」であるウンタクが現れると、複雑な心境になったトッケビはウンタクを避けるようになります。
自分が本当に今の生を終わらせたいのか、この世に未練があるのか自分の本心がわからなくなったトッケビは戸惑います。
しかし、何かを決意したのか、トッケビは学校帰りのウンタクを連れて再びカナダに移動します。
そこで無邪気に喜び、公園を駆け回るウンタクを見て、自分が彼女に好意を持っていることに気付きます。
トッケビはウンタクに剣を抜けばどうなるかを教えますが、それは自分の死ではなく嘘の結末を教えていたのです。
5話
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ウンタクへの恋心に気付いたトッケビは、住む家を叔母に売り払われてしまい、住む場所がなくなったウンタクをこの家に同居するように計らいます。
こうしてトッケビと死神、人間のウンタクの三人の奇妙な同居生活がスタートします。
真実を知らないウンタクですが、トッケビに剣を抜くように毎日のように催促されても、決して首を縦には振りません。
三人での生活が始まると、トッケビはウンタクと暮らせることに無上の喜びを感じます。
しかし、共同生活にはきまりが必要であり、ウンタクは「何かあった時は携帯に連絡する」ことを提案しますが、トッケビと死神はあいにく携帯電話を持っていません。
ドクファに携帯電話を用意してもらいますが、死神は間違えて以前教えてもらったサニーの番号へ電話をかけてしまい、なぜか会う約束をしてしまいます。
死神は自分の名前がないことや、職業を名乗れないことから悩んでしまい、サニーとの接触を避けようとします。
一方サニーは死神に興味を覚えて彼とまた会うことを楽しみにして待っているのですが━━。
トッケビはまたウンタクを連れてドアからカナダに移動します。
レストランに入ろうとすると、そこには10年後の未来のウンタクがトッケビの視界に入ってきます。
未来のウンタクは電話中ですが、そこに自分の姿はなく、他の男性と幸せに暮らしていると考えて、トッケビは涙を流してしまいます。
6話
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ウンタクの未来に自分がいないことを知ったトッケビは、胸の剣を抜かなければならないという想いを強くします━━ウンタクのために。
そのため、トッケビは以前よりもしつこくウンタクに「剣を抜いてくれ」と迫りますが、不審に思われてしまい、彼女はトッケビのことを調べだします。
死神はサニーとデートすることになり、ドクファを連れてサニーの友人と4人でデートをします。
あろうことか死神は自分の名前を「キム・ウビン」と名乗り、同席していたドクファも身分を隠さずに「財閥3世」だと名乗ります。
サニーの注意は名乗りはしたものの名刺を持っていない死神からドクファへと移っていました。
ドクファがチキン店の家主だったから、という理由で。
ウンタクは調べても一切出てこないトッケビの過去を直接本人に聞き質します━━彼が罪人だったら哀しいという思いで。
トッケビはそれを語るために900年昔の話を聞かせます。
それから20年前に生まれる前のウンタクから助けを求められたために、母親を助けたことを。
その話を聞いてウンタクはやっと剣を抜く覚悟を決め、トッケビの望んた最期の場所━━900年前のそば畑に二人で行くことにします。
最初ウンタクはトッケビに念書を渡して、最後の一文に「毎年初雪の日には私に会いに来る」と書いていたため、彼は初雪が降る前に消えてしまいたいと願います。
しかし、剣を抜く前に空からははらはらと雪が舞い出し、今年の初雪が二人を包み込みます。
剣を抜こうとするウンタクですが、なぜか手は剣を掴むことができず、剣はトッケビを深々と貫いたままです。
ウンタクは童話の方法を思いつき、魔法を解くようにトッケビの唇に自分の唇を合わせ・・。
7話
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剣が抜けず、ウンタクから口づけされたことにトッケビは戸惑います。
トッケビが生きていたことに死神とドクファは最初は驚きますが、すぐにそれは喜びへと変わります。
この出来事からトッケビは恋心を持っていた筈のウンタクに冷たく接するようになります。
ウンタクは大学受験を控えていて、そんなトッケビに腹立たしさと悲しみを覚えながらも勉強を頑張って試験へ臨むのでした。
試験を終えた帰り、他の皆は親が迎えに来ているのに、自分だけ一人だと寂しさを覚えていると、ウンタクは憧れの人だったテヒ(チョン・ヘイン)と再会します。
ウンタクを迎えに来たトッケビは、嬉しそうな顔でテヒと会話している彼女の姿を見つけてしまい、嫉妬心にかられ、これから二人の仲をずっと気にしていくようになるのですが・・。
死神はトッケビが長年大切にしていた一幅の肖像画を見てしまい、自分でも知らないうちに涙が頬を伝います━━まるで、初めてサニーと会った時のように。
今の共同生活から独立しようと強がったウンタクはバイトを増やして稼ごうと頑張ります。
そんなウンタクを心配したトッケビは様子を見に訪れますが、突然胸が痛みだし、胸の剣が青い光を帯びます。
慌ててウンタクはトッケビの胸の剣を抜こうとしますが、この前触れなかった剣を今回は掴むことができました。
それを見たトッケビは、とっさに突き飛ばしてしまい、ウンタクはトラックに轢かれそうに・・。
8話
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トッケビは思わず突き飛ばしてしまったウンタクを特殊能力で移動して受け止め、間一髪で救うことができました。
ウンタクの無事に安堵するトッケビ。
トッケビはドクファから死神が肖像画を見て泣いたことを聞き、死神に過去に自分と面識があったのではないかと尋ねます。
この絵は自分の妹だという説明も添えて。
しかし、記憶を失くした死神はそれすらもわからないようですが・・。
トッケビはたまたま街である男性の未来を見てしまいます。
そこにはその男性が原因で多くの玉突き事故が起こり、その中にはウンタクの乗っているバスもありました。
ウンタクを助けるためにトッケビは未来を操作して変えてしまいます。
多くの犠牲者が出るため、待機していた死神はリストの中にウンタクの名前があるのに彼女の姿がないことに気付きます。
そして、トッケビがウンタクを助けたことに思い至るのですが、人間の生死を操作したトッケビには天罰が待っている筈だと勘繰ります。
トッケビは今も残る王宮でランタンに王の名前ワン・ヨとその妃であり自分の妹のキム・ソンと書いたランタンを天に放って二人を弔っていました。
奇しくもサニーの本名もキム・ソンだという事実をまだ誰も知りません。
死神が涙を流した理由はこのキム・ソンという名前に関係がありそうですが‥。
人間界の運命に関与したため、ある時は老婆・ある時は赤い服の女性として現れた神様のサムシンハルメ(イェル)がトッケビの前に現れます。
彼女は「ウンタクの命を助けたければ、胸の剣を彼女に抜いてもらい、無に帰せ」とトッケビに忠告するのです。
9話
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死神からトッケビに刺さった剣を抜くとどうなるのか、真実を聞かされたウンタクはショックほ受けます。
ウンタクは自分さえトッケビの前からいなくなれば・・と考えて、黙って単独家を出ていってしまいます。
サムシンハルメから言われた言葉に従おうと、ウンタクに会おうとしたトッケビは彼女が消えた事実を知り、決死に探し回ります。
どうしてもウンタクを見つけたいトッケビは自分の能力を駆使して、天候さえも左右して異常気象を起こします。
死神にも無理難題を吹っかけてウンタクを呼び出すように頼みますが、死神には断られ、見つけることができず途方に暮れます。
そんな時、ドクファがウンタクがスキー場にいるという情報を持ち込むや否やトッケビはそのスキー場へと向かいます。
ウンタクはスキー場で住み込みのアルバイトをしていました。
そこへ現れたトッケビはウンタクに剣を抜くように頼みますが、首を横に振るばかりで、彼に「二度と私の前に現れないで」と存在自体を拒否します。
そう言われてしまうと、トッケビはもうウンタクの前に出ることはできません。
ある晩ウンタクは倉庫で閉じ込められてしまい、誰も助けが来てくれないという悲劇に見舞われます。
ウンタクの死を知った死神はトッケビに「1時間後に死んでしまう」と教えると、すぐさまそこへと向かいます。
朦朧とする意識の中、ウンタクの視界にはトッケビの姿が映ります。
トッケビは無事にウンタクを救出し、後日バイトも辞めて今までの共同生活へ戻る事になります。
再び元の生活に戻ったウンタクに、志望大学の合格という嬉しい知らせが入るのです。
10話
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ある日死神はサニーと会っていた時、思わずサニーを「キム・ソン」と呼んでしまいます。
自分の本名を知っていた死神を問い詰めるサニーですが、「私のことは知っているのに、あなたは何一つ自分のことを教えてくれない」と激怒してしまいます。
死神は失った記憶を取り戻すため、サニーから出会いの時の指輪を借りて彼女とキム・ソンという名前の関係を調べ始めます。
そんな死神の様子を見て、トッケビはキム・ソンが自分の妹であること、サニーは妹の生まれ変わりであることを話し出します。
そして、自分たちの過去を語り始めます。
“かつて妹キム・ソン(キム・ソヒョン)は王であるワン・ヨに気に入られて妃になった。しかし、狡猾な王の側近であるパク・ジュンホン(キム・ビョンチョル)の甘言により王からキム・シンは冤罪を着せらてしまった。そのため、一族は死に絶え、妃である妹も例外ではなかった”
という悲劇の一部始終を・・。
これを聞いたウンタクは思わずトッケビを抱きしめて慰めます。
大晦日の晩、死神はまだ取り戻せない記憶のままサニーと会いますが、そこで彼女からは別れを告げられます。
一方、新年になり大人になったと喜ぶ(韓国は儒教社会のため、数え年の文化です)ウンタクは お酒を飲んでいました。
そして、キスがあればもっと幸せだと言って自らトッケビに口づけしてはしゃいでいます。
死神はその頃、過去のことを思い出していました。
王として立っている自分の姿をありありと思い描けていたのです━━。
11話
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サニーが妹の生まれ変わりであると気付いてから、トッケビは足繁くチキン店に通っては彼女を妹扱いします。
しかし、何も知らないサニーは困惑するばかりです。
妹の証拠を見せろとトッケビの家に押し掛けたサニーはキム・ソンの肖像画を見せられるとともに、この王妃の悲劇の物語を知ります。
それを聞いて気分の悪くなったサニーをウンタクが送っていくことになりますが、まだ隠していることはないかとしつこく聞かれてしまいます。
ウンタクは卒業を迎え、花束を持ったトッケビがお祝いに学校まで来てくれて、写真を撮り、大切な二人の思い出が作られます。
ウンタクの卒業は子供の神でもあり、産神(うぶがみ:出産の神様)であるサムシンハルメも現れて、祝福してくれます。
今まですべての学校行事を独りで過ごしてきたウンタクにとっては最高の卒業式となりました。
死神はウンタクが2週間後に転落死する運命にある事を知り、それをトッケビに教えます。
その言葉通り、幽霊と話していたウンタクは屋上から落とされそうになりますが、咄嗟にライターの火を吹き消したことでトッケビが呼び出されて助かります。
そのウンタクは幽霊仲間から、新しい友達として長年この世をさまよい続けている”ベテランの幽霊”を紹介されます。
彼は他の幽霊とは雰囲気も見た目も違い、おぞましさしか感じられません。
実はこの幽霊こそ王をそそのかした張本人のパク・ジュンホンだったのです・・。
12話
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ジュンホンの何とも言えない異様さにウンタクは恐ろしさを覚えます。
この幽霊(ジュンホン)と会ったことをウンタクはトッケビに話す気にはなれず、「あの幽霊のことを考えないよう」にと気を紛らわさせます。
死神はサニーに正体を知られてしまい、トッケビに相談しますが、そこにウンタクがやって来て”トッケビの日記”を見せようとします。
間一髪でトッケビはそれを奪い返しますが、この日記の解読をドクファがした一文をウンタクが語ります。
それはトッケビしか知り得ない内容であり、日記にも書いていません。
今までの不思議なドクファの行動を振り返り、トッケビは彼が普通の人間ではないことに思い至ります。
━━普通の人間はトッケビに家を貸せないということに。
実はドクファの体を神が借りていて、トッケビと死神を同居させたのもこの神のはからいでした。
トッケビと死神がサムシンハルメと一緒に飲んでいたドクファの元へ姿を現すと、神はドクファの体を離れていき、ドクファは以前の人間へと戻りました。
しかし、この頃ドクファの祖父であり、長くトッケビに仕えてきたユ会長が亡くなってしまいます。
人前では気丈に振舞うトッケビですが、彼の死はトッケビに並々ならぬショックを与えていて、毎日部屋から嗚咽する声が聞こえます。
「不滅の命」の辛さをまざまざと見せつけられたウンタクは、そっとトッケビを抱きしめて慰めます。
会長の死後、会社は会長の右腕として働いていたキム秘書が引き継ぎ、ドクファは祖父の代わりにトッケビに仕えるように心を決めます。
ある日ドクファが会社の採用用紙を眺めていると、そこにはかつての部下であった名前があるのをトッケビは見つけます。
トッケビも採用試験に同席させてもらい、確かに部下の生まれ変わりだと知った男性を好待遇で採用して満足します。
ジュンホンは再びウンタクの前に現れて死神がかつての王ワン・ヨであったこと、自分はキム・シンに殺されたことを告げます。
死神はトッケビがランタンを飛ばした場所で自分が王だったのかと真剣に考えていました。
トッケビは死神の前にやって来て、900年前の将軍と王の対面が今現代によみがえります。
13話
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死神がワン・ヨだったと知ったトッケビは怒りが制御できません。
それに対して死神は自分がやはり王ワン・ヨだったのかと悟り、前世で自分がしでかした罪に涙を流すばかりです。
怒りが収まらないトッケビはウンタクに荷物をまとめるように指示すると、家を出て行きます。
トッケビはユ会長の家へ、ウンタクはサニーの家へと。
明かされた死神の正体。前世の因縁。
- 900年前、前世で嫉妬に狂い自分と妻である妹までも殺し、暴君となり果てた王。
- 一方で現世では自分を気遣ってくれる、優しく気のおけない親友のような存在の死神。
この死神の過去現在、真実の姿を考えると、トッケビの心はかき乱され、混乱するのでした。
死神も同僚の話が耳に入って来ず、どこか上の空です。
同じ家で暮らして友情を育んできた二人にとって、死神の前世は問題となっています。
ジュンホンのこの世に残した未練はキム・ソンの生まれ変わり━━サニーを亡き者にすることでした。
死神が部屋にいると、監査部が訪れます。
監査部は死神がこの世で記憶消去の能力を乱用したこと、死者の名簿の情報漏洩、正体発覚時の対応のミス、そして前世への注意喚起を告げます。
その罰として死神は自身の大罪との直面です。
死神は妻を殺してから自暴自棄になったワン・ヨの生活を知ります。
食事は摂らず、薬ばかりを飲み続け、その薬は自分を殺すために用意されたのであっても、それを知ってて尚飲み続けます。
家臣から妻が亡くなった時の着物と指輪を渡された王は、それを抱きしめて罪悪感に浸ります。
あるとき街で老婆(サムシンハルメの変身)から指輪をねだられ、それを渡した後に自殺のように亡くなってしまったのです。
王はキム・シンと妻のみならず、自身をも殺してしまったのです。
この罪を見せられた死神には全職務停止の判断が下されました。
死神は自分の前世の罪深さに滂沱の涙を流して、かつての自分の罪を実感します。
サニーがジュンホンから狙われていることを死神が知ると、ウンタクに助けを求めます。
ウンタクはそれをトッケビに話すと、彼は一大決心を固めます。
ジュンホンをこの世から抹殺するため、自分の胸に刺さった剣で彼を殺そうと・・。
屋上でウンタクにジュンホンを呼び出してもらいますが、今回の彼の狙いはウンタクに憑依することでした。
体をジュンホンに乗っ取られたウンタクはトッケビの剣を体から抜いて━━。
14話
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体から抜いた剣でジュンホンを倒すことができたものの、トッケビは姿が一瞬にして消えてしまいます。
その瞬間、神はトッケビに係わったすべての人々からトッケビとその関係する記憶を消していきます。
ウンタクは号泣しながらも、記憶がなくなることを察知して「絶対に忘れない」と ノートにトッケビのことをメモします。
「あなたの名前はキム・シン。私はあなたの花嫁」と。
塵となって消えたトッケビは高麗時代の姿で雪山に佇んでいます。
そこはあの世とこの世の間、光と闇の間、神さえも立ち去ったという場所でした。
9年後、ウンタクはラジオ局のプロデューサーとなっていました。
首には未だにトッケビから貰ったネックレスをしていますが、そのネックレスを手にした由来を覚えていません。
9年経ってもトッケビはどこにも属さない場所にある雪山をまださまよい続けています。
ソウルで初雪が降った日はウンタクの誕生日で、屋上で1人ケーキにローソクを立てて願い事をします。
━━私は何を忘れているの?誰でもいいから教えて━━と。
そしてローソクを吹き消すと、遠く此岸と彼岸の間にいるトッケビにも願いとローソクの約束が作用して、武将の恰好でウンタクの目の前に現れます。
再会に感動してウンタクを抱きしめるトッケビですが、彼女はトッケビがわからず、誰何されてしまいます。
そこでウンタクに自分の記憶がないことをトッケビは知ります。
ドクファやサニーにも記憶がなく、唯一喧嘩別れのままで会わなくなった死神だけがトッケビを覚えていました。
死神は「愛されていたのに、誰も愛さなかった俺を許してほしい」とトッケビに謝罪すると、彼はそれを許し、また一緒に生活を始めるようになります。
生活の場所は話をしたドクファとその会社の社長に頼んで、昔住んでいたあの家です。
トッケビが気になり、仕事でミスを連発するウンタクをトッケビは陰から見守りつつも助けていました。
そして、トッケビは以前ウンタクがこっそりとカナダから自分に宛てた手紙を見つけたため、彼女に渡すように計らいますが、もちろん彼女はそれを覚えていません。
ウンタクは9年前にトッケビが消えた時のノートのメモと手紙を見比べて、キム・シンは自分の目の前に現れた男性ではないかと考えだします。
その証拠と失われた記憶を取り戻すため、ウンタクはカナダへ行くことを決めるのです。
15話
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ウンタクは手紙の封筒に書いてあるホテルをまず訪ねて、それを見せると「10年前のものだ」と言われます。
そして、そこでばったりとトッケビに会いますが、ウンタクを追いかけてきたのにも関わらず、彼は「出張だ」と苦しい言い訳をします。
ウンタクが初めて訪れたケベックの街を歩いていると、男性から声をかけられ、10年前にネックレスを作ったと言われます。
そして、ネックレスの単語の意味は「革命」だと教えられます。
その後ウンタクはトッケビとレストランで食事をすることになるのですが、その場所こそトッケビが見た未来のレストランです。
トッケビはウンタクの前に座り、嬉しそうに微笑みます。
ウンタクがレストランで親しげに話す男性は未来の自分だったのですから。
記憶がないながらも、トッケビに好意を抱いてきたウンタクは、彼から聞いた初恋の話などに嫉妬したりして二人の仲は深まっていきます。
ケベックのガイドブックに載っていたお墓を見たウンタク。
その場所は昔トッケビが家臣の墓参りをしていた場所でした。その場所、その瞬間にウンタクも一緒にいたのです。
ウンタクは何かを感じつつもまだそれが何なのか説明がつきません。
しかし、その公園で楓の葉がひらひらと舞い落ちてきて・・・
落ちてきた楓の葉を、導かれるようにウンタクは掴みました。
その瞬間、ウンタクが失った記憶がすべてよみがえるのです!!
ウンタクは泣きながら走り、飛び込んだお店のキャンドルを吹き消すと「会いたい」と叫びます。
すると目の前にトッケビの姿があり、ウンタクにキスをして「これからは幸せにする」と、この先の未来を誓います。
サニーは店の防犯カメラに映っていた男性が”イケメンだった”からという理由で会うように段取りを付けます。
やって来たのは死神ですが、彼は自分の名前を「ワン・ヨ」と名乗りました。
短いやり取りの後、店を出たサニーは死神から「会えてよかった」と言われたことを思い出して「私もよ、キム・ウビンさん・・」と懐かしむように呟きます。
実はサニーは9年前幼い少年の姿をした神と出会ったことから、彼の采配ですべての記憶を持ったまま生きてきたのです!!
カナダから帰国してサニーに会ったウンタクは彼氏ができたこと、すべて思い出したことを嬉しそうに報告します。
サニーは二人の再開とこれからの幸せな未来に心から喜びます。
ある天気のいい日、トッケビはウンタクとデートして「初恋の相手は君だ」とカナダでの嫉妬の誤解を解きます。
それから「天気もいいし、君が初恋の人だから言いたい。晴れた日に私の花嫁になってくれないか!?」とプロポーズをするのです。
「トッケビ」最終回(16話)の結末は?あらすじネタバレを詳しく紹介
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トッケビのプロポーズを「寂しくて燦爛たる男の最初で最後の花嫁になる」とウンタクは受けます。
幽霊たちもウンタクの幸せを祝福してくれますが、結婚式は二人だけでつつましやかに行おうと決めました。
サニーは黙って皆の前から姿を消すことにしました。
ウンタクはサニーの残した手紙のしめくくりが「頑固な兄をよろしくね」だったことから、彼女がすべてを覚えていることを知ります。
未だに死神を愛しているけれど、会ってはいけないと感じたサニーでしたが、死神がサニーを見つけ出します。
けれど、これが今生で最後だとお互いに思った二人は、涙を流しながら一度抱き合っただけで別れてしまいます。
ウンタクの叔母は保険金への欲望が強く、死んで尚幽霊となりさまよって、またウンタクに危害を加えようと画策していました。
それを知ったウンタクの幽霊仲間が叔母の霊を自分の成仏と共に連れ去りますが、そんな叔母にもウンタクは「育ててくれてありがとう」と感謝を込めて成仏を祈ります。
とうとう二人の結婚式の日。
昔トッケビの剣を抜こうとした思い出のソバ畑で二人は幻想的な結婚式を挙げます。
夜になるとドクファと社長も呼んで食事会を開いて、その夜はトッケビの腕の中で幸せな眠りにつくウンタク。
この幸せは決して誰にも壊せない・・筈でしたが━━。
翌日ウンタクは仕事を順調に終えて「完璧な1日」に満足していましたが、仕事帰りに園児たちの乗ったバスに無人の暴走したトラックが迫ってくる所を目撃します。
なんとかしなければとウンタクは無謀にもトラックの前に飛び出して、園児たちのバスへの衝突を回避させました。
しかし、自分の意識が朦朧としていくのを知り、このために今日の完璧な1日があったのだと気付きながらも、そのままウンタクはこの世を去ってしまいます。
死神ワン・ヨがいる死者の部屋を訪れたウンタクは、「3回人生を生きることができる」と聞いていたので、今の人生の回数を尋ねます。
「一回目」と言われて喜んでいると、その部屋にトッケビが現れ、最初は無表情を装っていたものの、ウンタクを見ると大きく泣き崩れます。
そんなトッケビにウンタクは約束します。
「また会いに来るから、あまり長く悲しまないで。約束するから」
そして、死者の決まりである”この世の記憶を消すお茶”を飲むことを拒み、ウンタクは自分の行くべき場所へと昇っていきます。
30年あまりの歳月が流れ、死神の罰が終わりを迎える直前、「キム・ソン、68歳、病死」という名簿が届きます。
サニーが3回目の人生だったため、キム・ソンの転生はもうありません。
サニーは死者の部屋でトッケビと最後の話をして、罪の明けた死神ワン・ヨと手をつないで、共にドアの向こうの彼岸の世界への階段を上ります。
こうして、トッケビの元から花嫁も妹も友人も消え、また独り寂寞(せきばく)を味わいながら不滅の命を歩まなければ、ならなくなります。
さらに何十年という月日が流れ、トッケビが散歩しているとドラマの撮影現場があります。
何気なくそこを見ると、名前も変わり前世の記憶も持たない女優になったサニーと刑事のワン・ヨがいます。
今では何一つしがらみもなく、幸せになれる二人の未来を知って、自然と笑顔を漏らすトッケビ。
トッケビはまたケベックにある墓地を訪ねて、1人で読書をしていました。
そこに一陣の風が吹き、顔を上げると韓国人の高校生が立っています。
制服の名札には”パク・ソミン”とありますが、彼女の顔は紛れもなくウンタクです。
彼女から「おじさん、私が誰かわかる!?」と問われたトッケビは胸を詰まらせながらも「最初で最後のトッケビの花嫁」と応えます。
その瞬間彼女の目からは涙がこぼれ、頬を伝います。
約束通り、ウンタクは生まれ変わってトッケビに会いに来たのです。
これからは新しいウンタクとトッケビの幸せな、愛しい日々が始まることでしょう。
「トッケビ」まとめ
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私がトッケビを見終わったのは、2018年の春だったと思います。
それから半年近くはどんなドラマを観ても「トッケビは良かったな~」と比べてしまうという、完璧なトッケビロスに陥ってしまいました。
この『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』はこれまで観たどの韓国ドラマよりも衝撃を受けました。
世の大部分の意見と同じく、最初はウンタク役のキム・ゴウンが可愛くないと思いながら、ちょっと残念な気分で観始めたのですが、彼女の演技の上手さにすぐに顔なんてどうでもよくなりました。
何より、この物語の切なさとBGMはいつまでも心に残ります。
トッケビが不滅の命を持つことから、最初から最終回まで長い歳月をたった16話で表していることも素晴らしい要因です。
ちょっと死神泣きすぎでは?と今になって思いますが、イ・ドンウクとコン・ユが並んでウンタクを助けに行ったり、買い物して帰ってくるシーンはカッコ良すぎて、背筋がぞくぞくしました。
二人ともスタイル良すぎです!!
これから視聴される方、懐かしくなって再度視聴を考える方の参考になれば幸いです。
この感動をぜひ、多くの方に味わってもらいたいと思います。